ミニマリストのシンプルすぎる部屋も和室なら暖かみのあるすっきり空間になる

近頃、ミニマリストという言葉がにわかに脚光を浴びていますね。

似たような言葉に「シンプルライフ」というものがありますが、こちらは少し頑張れば何とか片足くらいは突っ込めそうな気がするのですが、「ミニマリスト」となると、ライフスタイルというよりも人生観にも近くって、なかなかに敷居が高く感じられます。

それでも、心のどこかに憧れのようなものがあって「ミニマリスト」と聞くとどうしても素通りができない。そんな毎日を送っています。

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ミニマリスト 佐々木典士さん

2015年10月12日放送のTVタックルに書籍「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」の著者でもあるミニマリストの佐々木典士さんが登場しました。

IT企業役員&お笑い芸人の厚切りジェイソンさんが彼の家に一泊するという企画だったんですが……。

上のツイートを見てもらってもわかる通り、本当にね、物が何にもないんですっ!

噂には聞いていましたが、まさかここまでとは思っていなかったので、私にとってはちょっとした衝撃映像でした。

ビートたけしさんをはじめとするスタジオの出演者さんたちは、無駄のない生活の何が楽しいのだろうといった雰囲気で、ミニマムライフをやんわりと否定していましたが、私は佐々木さんの言うこともどこか理解できるような気がしました。

ただ、ソファもカーペットもないフローリングの床に直座りしているというそのビジュアルがあまりに寒々しくて、「お腹痛くならないのかな」「手足冷えちゃわないかな」と別な部分で拒絶反応を起こしていたのも事実です。

ミニマルライフには憧れる。でも、床に直座りはしたくない。

そんなことを考えた時、もしもあの空間が和室だったら、出演者や視聴者の受ける印象もまた違ったものになっていたんじゃないかな、とふと思い至りました。

物がないからこそ和室は素敵

物がまったくない洋間がどこか冷たい印象になってしまうのに対して、和室は物がまったくないとしても、冷たさのようなものはほとんどありません。

たとえばこの部屋。

ミニマリストがこんな大きな家に住むことはないかと思いますが、物がほとんどありません。けれど冷たさを感じるどころか、畳の上に寝転がったら気持ちいいだろうなぁ、なんて思ってしまいます。

障子やふすまがアクセントになっているので、何もなくても殺風景じゃなくて、むしろ何もないからこその美しさがそこにはあります。

逆に言えば、ちょっとでも物が出ていると途端にゴチャゴチャして落ち着かない空間になってしまいます。見せる収納なんてした日には、和室の良さなんて丸つぶれでしょう。

ただ、風情のある和室というのはある程度大きな一戸建てとか、地方の古民家とか、そういったところがほとんどです。

そこまで求めるとなるとハードルが高くなってしまいますが、ごろんと寝転がれる和室で十分ということなら、マンションやアパートでも何とかなりそうです。

生活の利便性を考えてワンルームマンションでってことになると、和室は絶滅危惧種に近いかもしれませんが。

畳と布団の相性抜群

ベッドを置かないとなると、布団で寝ることになります。

フローリングの床に布団っていうのは、どこかゴツゴツと硬い感じがして寝心地が悪いばかりでなく、汗が下へ抜けません。

湿気を防ぐために、布団の下にすのこ状のマット(↓↓↓こんな感じの)を敷くといいと言われるくらいですから、基本的には布団とフローリングの相性は今いちです。

布団と畳の相性は……、ご存じの通りばっちりです。

布団で生活するならば、やはり畳の上で寝たいものです。

ソファもカーペットもいらない

畳があればカーペットはいりません。ごろんと横になっても、そのまま直座りしても、冷える感覚はほとんどなく、お尻が痛くなることもありません。

もちろんソファもいりません。というか、そもそも和室にソファは似合いません。

何もなくても、和室は和室であるだけで十分に心地良い空間です。

最近では、和室がどんどん減って来てしまって、いまさら生活のスタイルを和室中心にするというのはかなり難しいかもしれません。

ただミニマリストが、物が少ない分ひとつひとつの物にこだわるというのであれば、その延長線上で部屋にこだわるっていうのもあってもいいかな、という気がします。

もっとも、番組に出演した佐々木さんは、最終的には特定の部屋を持たずにトランクひとつで生活したいと言っていましたから、ミニマリストにとって部屋そのものには何の価値もないのかもしれません。

それでも、もしも私がミニマリストを目指すなら……という視点で見てみると、やはり目指すところは和風の生活かなぁ、とそんなことを思ったんだ、というお話でした。

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