ペーパークイリングを中心に、ペーパーアーティストとして活躍する小紙陽子さんのインタビュー記事が、国際紙パルプ商事株式会社の広報誌「TSUNAGU」2016年春号に掲載されています。
春号というくらいなので、もうずいぶん前に公開された記事なのかもしれませんが、私は今日はじめて気づきました。
国際紙パルプ商事株式会社と聞くと、何やらたいそうお堅いイメージがありますが、インタビュー記事はとてもわかりやすく、するすると読み進めることができます。
⇒vol.27 2016 SPRING|TSUNAGU WEB
繊細で、優しい色合いが魅力の小紙さんの作品なのですが、このインタビューを読んでものすごいことを知りました。
なんと。
「自然の植物が持つ繊細な彩りやグラデーションの美しさを大切にしたいので、市販の色紙は使いません」
えっ、そうなんですか!
「着色に使用するのは、コピックという発色の良いアルコールインクのマーカー。」
んんん? 作ったパーツの側面をコピックで着色しているのかな、なぁんて思ったら違いました。
なんと細長いペーパー1本1本をコピックで着色しているのです。凡人からすれば、クラクラしちゃいそうな作業ですが、アーティストにとっては当然のこだわりなのかもしれません。
しかも、しかも。
「私は1〜1.5ミリ幅の紙を使用するので、自分で紙をカットするところからはじめます」
1~1.5ミリ幅にカットって、もはや神業です。
私も自分で紙をカットしてるんですが(私の場合はクイリングペーパーを売ってる店が近所になかったから)1本1本微妙に紙幅が違ってしまって、グレープロールやタイトサークルを作ると、表面にシマシマ模様が浮き出てしまいます。
作品展に出すわけでもないし、自分で楽しむならこのくらいでもいいかな、なんて自分で自分を納得させていたりしたのですが、ダメですね、そんなことじゃ。
もっとカットの精度を上げることを考えるべきなのかもしれません。
で、小紙さんはいったいどうやってカットしてるんだろう?
って当然思いますよね。記事によると、定規を使って和紙を細長くカットする、ってことになっていまして、その画像もあるんですが。
カッターと定規を使ったいたって普通の切り方で、どうしてこれで、きちんとした幅の紙が切れるのか、まったくもってわかりません。紙を切るところからして才能に溢れているってことなのでしょうか。
画像をよぉく見ると、何やらやけに幅広の定規を使っているので、ひょっとしたらここに秘密が?と思わないでもないのですが。どうなんでしょう。
クイリング好きの方なら絶対に興味津々のインタビュー記事。ほかにも興味深い内容もりだくさん、しかもきれいな画像もいっぱい。
まだ読んでいないようでしたら、ぜひ一度アクセスしてみて下さい。「ほぉ(感嘆)」ってなること間違いなしです。