シュウマイにからしをつけて口に運んだ途端、強烈な辛みに目から涙。「なんだ、なんなんだ。辛子(からし)のくせに」と悪態をつきそうになった管理人 ぺんでございます。
いやぁ、もうね、なんかやけに辛かったのですよ。
こんなに辛いのはどこのメーカーだ、と思ってパッケージを見たら「和からし」と書いてありました。
そういえば、いつものパッケージには「本からし」って書いてあったっけな。なんか違うの、このふたつ?
と思って調べてみたのが以下。
からし3兄弟
その昔「だんご3兄弟」って大ヒットソングがあったなぁ、という話はさておき。
辛子(からし)と一口に言っても、原料となるアブラナ科の植物(のタネ)によって、3種類に分類することができるそうな。
和からし
シュウマイと一緒に食べて涙目になったのがこの和からし。英語名はオリエンタルマスタード(←なんかオシャレ)。
鼻にツンと来る辛味成分はアリール芥子油(アリルイソチオシアネート)。クイズ番組にでも出場しない限り、覚える必要もなさそうな長ったらしい名前だけど、とりあえず書いてみました。
黒からし
和か、洋か。ざっくり分けるならば洋からしの仲間。
黒からしって聞いたことないな、と思ったらどうやら粒マスタードに入っているあの粒々の正体がこの黒からしのようです。
あまり辛かった記憶がないのですが、辛味成分は和からしと同じアリルイソチオシアネート。
洋からし
黒からしと区別する意味で白からしと呼ばれることもあるようです。
和からしのように強烈ではなく、マイルドな辛味が特徴。ちなみに辛味成分はベンジル芥子油(パラハイドロキシベンジルイソチオシアネート)。長っ。
この洋からしをベースにして、ビネガーや調味料を加えてさらにマイルドに仕上げたのが、市販されているいわゆる「マスタード」。
和からしと本からし
和からしはわかった。黒からしもわかった。洋からしも理解した。
で、本からしはどこ?
と当然なるわけですが。
実は和からしと洋からしとを調合し、ほどよい辛味に仕上げたのが本からしだったのです。いわゆる「からし界のハイブリッド」というヤツですね。
たしかに、和からしでは辛すぎる、かといってシュウマイやおでんにマスタードはないよね、という時にその中間の辛さの本からしは大活躍です。
というか、和からしは、私には辛すぎます(涙)
パッケージ確認
和からしと本からし。
たいした違いはなかろうと今まで思っていましたが、案外とはっきりとした違いがあることがわかりました。
メーカーさんもこの辺の違いをもっとクローズアップすればいいのに、と思うのですが。
おでんには和からし。シュウマイには本からしがオススメです。
って具合に上手くやれば、一家に2本のからしが常備されるようになって売り上げアップにもつながると思うんですが、単価が安いからそこまでする気にはならないのかもしれませんね。
ちなみにパッケージデザインはほとんど一緒です。唯一(?)違うのが商品名横のキャッチコピー。
和からしは「香りと辛み広がる粗挽き」
本からしは「香り広がるなめらか食感」
言われてみれば、微妙に差別化しているのかなぁ、と思わなくもないのですが、気づかないといえば気づかないレベルです。それとも
日本人ならそれくらい察しろ!
ってことですか。まさか(笑)
まとめ
辛いのが好きな方は和からし、辛いの苦手、あるいは風味優先の方は本からし。このようなところでよろしいのではないか、と。
以上、和からしと本からしの違いでした。