ローラちゃんの若さと美しさがうらやましくて仕方のない(爆)管理人ぺんでございます。
さてさて、暑かったり、寒かったり、寒暖の差の激しいこの頃ですが、みなさん体調はお変わりありませんでしょうか。ワタクシ、絶賛お腹が下り中です。
風邪ですかね、ストレスですかね、なんだかよくわかりませんがリンゴジュースを温めてちびちび飲んでいます。
温かい飲み物が恋しくなるなんて、やっぱり秋……、いやいやそろそろ冬かしらん?
なんて思いながらベルメゾンさんのヒートインナー「ホットコット」の資料を読んでましたら、あふれ出んばかりのスタイリッシュさで世間をとりこにしたあのヒートテックが、実はババシャツから始まっていたのではないかとの記述にぶち当たりまして。
一瞬、リンゴジュースを吹き出しそうになりました。
50代なら知っているババシャツの暖かさ
今でこそ冬も薄着で外出できるようになりましたが、その昔は、冬といえば厚着。厚着と言えば着ぶくれ。着ぶくれと言えば通勤の「着ぶくれラッシュ」と、それはもうたっくさん着込んでいたものでした。
分厚いオーバーの下にはモフモフのモヘアのセーター、その下に薄手のTシャツか何かを着込んだりして、とにかく4~5枚くらいの重ね着は平気でしていたような気がします。
この時はまだババシャツが登場していません。
ある日のこと。
友達が「このシャツ薄いのにすっごいあったかいんだよ。まるでセーターを1枚多く着ているみたい」
とうれしそうに言ってきたことがありました。当時はまだ、
薄い=寒い
厚い=暖かい
の時代でしたから、薄くて暖かいシャツがあるというだけで興味津々でした。友達はさらに言葉を続けます。
「だけど、コートみたいに脱ぎ着ができないから、暖房のききすぎた部屋だとのぼせてしまって大変。着る時は気をつけないと」
着るタイミングを選ぶほどに暖かいシャツ!?
もう衝撃以外の何ものでもありません。これが今にして思うと、私とババシャツとの出会いでした(まだババシャツという名前はありませんでしたが)。
その後ババシャツは改良を重ねられ、ただの普通のシャツから、襟元にレースのあしらわれたオシャレな姿へと変身して行きました。
オシャレになったババシャツを着る女の子たちは、ダサいというよりもむしろ、無理をしていない自然体の女の子のイメージでした。
こうしてババシャツの地位はぐんぐん向上していたのです。
ユニクロ「ヒートテック」の登場
若い子がババシャツを着るのはもはや常識となっていました。
けれど、ユニクロのヒートテックを見た時、誰もがきっとこう思ったに違いありません。
私が本当に着たかったのはヒートテックだ!なんで今までババシャツなんて着てたんだろう。
今まで大好きだったアイドルからふっと冷めしてしまう時、ありますよね。あれと同じです。寒い冬にはあんなに頼りにしていたババシャツが、急にダサいものに見えたのです。
魔法が冷めた瞬間でした。
思えば、どんどん面積の大きくなっていくえり元のひらひらレースは、肩周りの暖かさを犠牲にしていました。
ピンク、白、ベージュの3色しかないババシャツは、いくらデザインを工夫してみたところで所詮下着でしかありません。
時々肩からずり落ちそうになるシャツをぐいっと引き上げて、それでもセーターの下からシャツが見えないように、見えないように気をつかい、この不便さがオシャレをするってことよね、なんて思っていたのです。
そんな時に登場したのが
ヒィートテェェェェック!
乙女心の隙間にするりと入り込んで来ました。
今ではほかのメーカーがこぞって類似品を発売、機能性インナーだとかヒートインナーだとか苦し紛れに呼んでいますが、消費者からしてみれば、あったか下着はみんなヒートテックです。
2009年の販売数が5000万枚だったヒートテックは、2012年には1億3000万枚に。このあたりをピークに、ヒートテックの爆発的な伸びは止まり、安定期に入ります。
2016年のインナーはコスメ感覚
機能性インナーを売り続けるためには、新たな付加価値が必要ってことで、最近では保湿効果をうたう下着が増えています。
冬は乾燥しがちだから保湿なのかな。
と単純に思っていたんですが、合繊の吸湿発熱機能が肌の水分を奪うのを防ぐための保湿なんだとか。そういや「吸湿発熱」ってことは、よくよく考えてみれば、水分を吸って熱を出すってこと。
空気中の水分を吸って発熱するんだとばかり思ってましたが、どうやら肌の水分も吸ってしまうみたいです。
そこで登場するのが保湿効果。
2015年のヒートテックには椿オイルが配合され、トリンプは「温泉加工」とやらで暖かさとしっとりした肌触りを実現。
そして2016年。
各社から保湿効果などをうたった「コスメ感覚」と呼ばれる機能性インナーが登場しています。
2016年ヒートインナー各種
ヒートテック(ユニクロ)
機能性インナーの王者ユニクロ。2015年が椿オイルなら、2016年はアルガンオイル配合。
アルガンオイルといえば、化粧を落とす時のクレンジングオイルなどに入っている高級オイル。なるほどこれが「コスメ感覚」なんですね。
⇒ユニクロ|HEATTECH(ヒートテック・極暖)|WOMEN(レディース)|公式オンラインストア(通販サイト)
GU WARM(GU)
廉価版ユニクロとも言えるGU。50代のオバサンにはお店に入るのすら勇気が必要ですが、インナーなら見えないから着てもいいかも。
⇒GU(ジーユー) GU WARM WOMEN |あったかインナーが今年も登場!
トップバリュピースフィット(イオン)
天然保湿成分アミノ酸配合。「着る」スキンケアとして展開されているイオンの機能性インナー。なるほどこちらもコスメ感覚。
保湿=コスメ
と最初に思いついた人って誰なんでしょうね??
⇒PEACE FIT(ピースフィット)|イオンスタイルファッション
綿混あったかインナーほか(無印良品)
オーガニックコットンの風合いをいかした吸湿発熱性・保湿性のある機能糸を使用。
ボディヒーター(セブン&アイ・ホールディングス)
2015年モデルより保湿性10%アップ。綿を使用した優しい肌触り。
ホットコット(ベルメゾン)
なんと95%の綿混合率。
ボディヒーター(セブン&アイ・ホールディングス)の綿30%、綿混あったかインナー(無印良品)の47%を大きく引き離しています。
ほぼほぼ綿100%(こんな言い方するかなぁ(笑))の優しい肌触りに加えて「着た瞬間からホッとするあたたかUP」「綿そのものがぽかぽか発熱」と言われると、ワタクシ、弱いです。
頭の中には、すでに日だまりのリビングのイメージが浮かんじゃってます。
まとめ
薄くて暖かいのがウリだったババシャツからどんどんどんどん進化して、今年の機能性インナーは肌に優しい天然素材や保湿効果にこだわったものが数多く登場しています。
ただ、各社とも「これ!」といった決め手にはかけていて、結局選ぶ時は値段とデザインになりそうです。
あれこれ機能を追加したり、暖かさを追求するのはいいのですが、なかには一周まわってババシャツに戻ってしまったような商品もあったりして、ババシャツ世代としては「おいおい、今更それはないでしょうよ」と言いたいところなんですが。
ババシャツを知らない世代には、逆にこれが新鮮……だったりする?