2015年の週刊文春ミステリーベスト10が発表になりました。

本の話
 
 

 

毎年恒例、週刊文春ミステリーベスト10 2015年が発表になりました。

同じような時期に発表される「このミステリーがすごい!」のほうは冊子となって発売されるので見逃すことがないのですが、かたやこちらの文春ミステリーはいつもの週刊誌の中にさらっと掲載されるので、毎年、毎年、毎年見逃しておりまして。

何、今年は何だったの?

と右往左往することもあったのですが、今はこうしてネットでもさらっと発表されるんですね。詳しい解説こそのってませんが、いつも見逃していた自分にとってはとてもありがたい試みです。

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週刊文春ミステリーベスト10 国内編

1位 王とサーカス/米澤穂信

昨年の「満願」に引き続き、今年も米澤さんが1位を獲得しました。

「インシテミル」から注目し始めた作家さんですが、「古典部シリーズ」や「小市民シリーズ」の作風を思うと、ここまで大活躍する作家さんになるとは、失礼ながら想像していませんでした。

2位 流/東山彰良

ことしの直木賞受賞作品です。満場一致で受賞が決定したほどの作品なので本来ならもっともっと注目を集めていたと思うのですが、芥川賞があまりにも話題になりすぎてしまいました。「火花」の又吉直樹さんだけでなく、「スクラップ・アンド・ビルド」の羽田圭介さんまでもテレビで引っ張りだこですからね。

3位 戦場のコックたち/深緑野分

最初の数ページで挫折してしまった作品です。アマゾンレビューを見ると、50ページくらい読み進めると面白くなって来るそうなので、もったいないことをしたと思っています。

4位 ミステリー・アリーナ/深水黎一郎

メフィスト賞出身の作家さんです。深水黎一郎さんの作品は読んだことがないのですが、本作はギャグ仕立ての本格ミステリーの模様。

5位 鍵の掛かった男/有栖川有栖

5位ですか、そうですか。あぁ、やっぱり読んでおけば良かったな。

学生アリスシリーズは大好きで全作読んだのですが、作家アリスシリーズは学生シリーズほどにはのめり込めなくて、読んだり読まなかったりだったのです。

6位 片桐大三郎とXYZの悲劇/倉知淳

今まさに読んでいるところです。上下二段組みのボリュームに負けそうになりますが、6位と聞いたからには頑張らなくては。

7位 新しい十五匹のネズミのフライ

すいません、作品そのものを今知りました。島田荘司さんは大御所作家さんなのですが、私とはどうにも相性が悪くてあまり読んでません。

8位 鳩の撃退法(上・下)

上下2冊組の長編です。1冊が1998円なので2冊買うと約4000円になりますが、Kindleでは上下合本版が出ていて、こちらなら2237円(2015年12月4日現在)。セールになったら安くなるかな、なんて思って「欲しいものリスト」に追加してみました(笑)

第6回山田風太郎賞受賞作です。

アマゾンでは賛否両論の本作。これだけの長い作品ですから、佐藤正午さんの文体が好きか嫌いかによっても評価がわかれるところなのかもしれません。

個人的には今回のベスト10の中で一番読んでみたいと思った作品です。

9位 キャプテンサンダーボルト/阿部和重・伊坂幸太郎

安部さんと伊坂さんの合作。

10位 オルゴーリェンヌ/北山猛邦

メフィスト賞出身の作家さんということで気にはなっているのですが、本格ミステリが得意分野のようでちょっと尻込みしています。

オルゴーリエンヌは、孤島の洋館での連続不可能殺人を扱った作品で、少年検閲官シリーズの第2弾(……とアマゾンに書いてありました)。

10位 さよならの手口/若竹七海

10位がもうひとつ。

久しく読んでいなかった若竹七海さんですが、この作品はなんと13年ぶりの羽村晶シリーズ。文庫書き下ろしというのも気軽に読めて良い感じです。

アマゾンのカスタマーレビューでは、10件のレビューで★4.8を獲得しています。

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というわけで10位までご紹介しました。

本家のサイトには20位まで紹介されていますので、気になる方はそちらをチェックしてみて下さい。海外作品のベスト10も発表されています。

週刊文春ミステリーベスト10 2015年【国内部門】第1位は『王とサーカス』 | 年末恒例! ミステリーベスト10 – 週刊文春WEB

週刊文春ミステリーベスト10 2015年【海外部門】第1位は『悲しみのイレーヌ』 | 年末恒例! ミステリーベスト10 – 週刊文春WEB

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