実はコーヒー苦手です。
苦手というか、飲めません。
飲むと必ずお腹の調子を崩し、その後数日間は胃痛にも悩まされてしまうのです。
そんなこんなで数十年。紅茶派でずっと押し通していたためか、コーヒーに関する知識がほぼゼロ。ちょっとしたコーヒーの話題にもまったくついて行けず、相づちを打つタイミングさえ怪しいほどの無知っぷりに、
さすがにこれは、ちょっとまずいかも。
と思うようになっていました。
そんな時に目にとまったのが細川貂々さんの「コーヒールンバ」。
コミックエッセイなので、コーヒー超初心者の自分でも何とかついていけるんじゃなかろうかと、読んでみることにしました。
そしてこれが大正解♪
「コーヒールンバ」はこんな本
「ツレがうつになりまして。」で一躍有名になったマンガ家 細川貂々さんによるコーヒーうんちくの本です。
作者の細川さんもコーヒーが苦手だったそうで(過去形)
ずうっと私はコーヒーが苦手でした
苦いし
お腹痛くなるし
眠れなくなる
と書いています。
そんな細川さんが、コーヒー大好きご主人「ツレさん」の影響で、コーヒー好きに変身。
そっか、体質的にコーヒーがダメだと思っていても、途中でコーヒーが飲めるようになることもあるんだ……、と知ったこの瞬間に「コーヒールンバ」の世界に自分がスポン♪とはまり込んだ感覚がありました。
コーヒー豆の基礎知識からいれ方まで
飲めなくてもいい、知識だけでも……、そんな思いで手にしたこの本ですが、そんな自分の期待にどんぴしゃりの内容でした。
コーヒーが飲まれるようになったきっかけから始まり、豆の「アラビカ種」「ロブスタ種」の違い、良い豆の基準、コーヒーのグレード、焙煎、挽き方、淹れ方などなど、
あぁ、そうそうこれが知りたかったのよ~、と涙がちょちょ切れそうな内容のオンパレード。しかもマンガ仕立てなので、読みやすく、頭の中にすっと入ってきます。
ペーパードリップとフレンチプレス
ペーパードリップ
コーヒーをいれるときいて、真っ先に思い浮かぶのがこのペーパードリップ式ではないでしょうか。
コーヒーフィルターにコーヒーの粉をセットし、口の細いポットで上からチョロチョロとお湯を注ぎいれるあれです。
お湯を注ぐタイミングや量で味が変わるらしいんですが、なにせ自分で飲まないものですから、そのタイミングがさっぱりわからず。見よう見まねで注いではみるものの、美味しく出来ているんだか、出来ていないんだか(たぶん後者でしょう……)。
そんな大の苦手のペーパードリップですが、この本の中では、文章とイラストをまじえてとてもわかりやすく説明しています。
これを読んだことで、今までより10パーセント増しくらいの美味しいコーヒーをいれることができそうです(希望)。
フレンチプレス
コーヒーでもこのいれ方をするのか!と驚いたのがこのフレンチプレス方式。
紅茶などではわりとお馴染みですが、コーヒーでも同じいれ方をするようです。
中にコーヒーの粉をいれてお湯を注ぎ、数分待ったら、中央のハンドルをぐぐっと押して中の粉をプレスします。
私の頭の中では完全に紅茶の方式ですから、これで美味しいコーヒーがいれられるのかしらん?と疑問モードでしたが、
美味しいらしいです。
作者の細川さんにいったては、ペーパードリップよりもこのフレンチプレスのほうが好きというほど。
粉をいれて、待って、プレス。
それだけの作業なので、誰がいれても同じ味にできるのもうれしいところ。
…………、ここまで読んで、試してみたくてウズウズして来てしまいました。
コーヒー、飲んでみたくなる
いや、もうね、絶対お腹が痛くなるのはわかっているんです。
ですが、そもそもは基礎知識だけでもと思って読み始めたはずのこの本が、とてもステキな内容だっだものですから、自分でもコーヒーが飲みたくなっています。
試してみるなら、フレンチプレス。
このプレスちゃんが、私の心をとらえて離しませぬ。
1週間くらい何の予定もなく、ここだったら胃が痛くなっても、お腹をこわしても大丈夫!って日を見つけたら、試してみたいなと、本を読み終えたばかりの今はそんなことを思っています。
コーヒー嫌いの私ですらこれなので。
元々コーヒーが好きな方が読んだなら、読み終えたあと、ぜーったいにコーヒーいれているはず。インスタントしかなかったならば、豆を買いに走っているかもしれません。
読む際には、そこの所にくれぐれもご注意を。
コーヒー好きも、そうでない方にもおすすめの「コーヒールンバ」でした。
ではでは。