車がないので、灯油の配達をお願いしてみた

車がないので、灯油の配達をお願いしてみた

いろいろあって、車を手放した管理人 ぺんでございます。

もっとも、私自身はペーパードライバーなので、正確に言うならば、車を手放したのは夫ということになります。

車のない生活。最初のうちは楽観してました。

バスも電車も使える地域なので、当面の生活に不自由はありませんでした(近所のスーパーが閉店したのは想定外でしたが)。

むしろ、車の維持費が不要になったおかげで、生活が潤うんじゃないかくらいに思っていました。いえね、実際に駐車場の賃料などがなくなって、よかったんですよ、冬が来る前までは。

寒くなった途端に、困難にぶち当たりました。

車がなくて灯油の買い出しはどうするんだ?

今までは、近所のガソリンスタンドに車で灯油を買いに行っていたのですが、今年からはそれが出来ません。

エアコンで冬をやり過ごすことも考えましたが、あの極度の乾燥が苦手です。出来るコトなら石油ファンヒーターを使いたいと思い、灯油の配達(宅配)をしてくれるところを探すことにしました。

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わが家の暖房の歴史

困った時の「知恵袋」。

「灯油+配達」などのキーワードで検索をしてみると、様々な知恵が出てきました。灯油を手に入れる方法は地域によってかなりばらつきがあるようで、これだ!と思うような決定打には欠けています。自分で試行錯誤するしかないようでした。

なので。

誰も興味ないかもしれませんが、とりあえずわが家の暖房の歴史なんぞをまとめてみます。

新潟時代

新潟市内だったので、雪はそんなに多くなかったのですが、とにかく寒い。寒いので、アパートの一部屋といえども、それなりに工夫がなされていました。

窓はサッシの二重窓。部屋には電気のコンセントのような気軽さで、あらかじめガス栓が取り付けられていました。それも各部屋にひとつずつ。

ガスのファンヒーターを買って、そのガス栓に繋ぐと、あっいう間に暖房環境が整いました。

ガスを使った暖房器具ははじめての体験だったので「どうかな?」と半信半疑だったのですが、これがもう便利なことこの上なし。

灯油だと、ファンヒーターのタンクがからになるたびに灯油を補充しなければいけませんが、ガスならそんな心配は一切なし。スイッチを押すだけで、いつまでも快適な暖かさをキープすることができます。

しかも、スイッチを押した瞬間にブワーッと温風が出てきます。石油ファンヒーターのように、温風が出て来るまで少しの間待つ必要がありません。

つける時スイッチ、ポン♪

消すときスイッチ、ポン♪

燃料の補充一切不要。

もう病みつきの便利さです。

茨城時代

出来ることならガスのファンヒーターを使いたい。

そう思ったのですが、ガス栓があらかじめ引き込んである部屋などなく、諦めました。

転勤族などではなくて、これから先ずっと住むことになる家だったら、ガス栓の増設工事という手もあったでしょう。ですが、数年しか住まない家、しかも賃貸なので、こればかりはどうしようもありません。

なので、逆を言うと。

今現在、持ち家に住んでいて、灯油を買うのに困っている方は、ガス栓を増設してガスファンヒーターにするという選択肢もあるんじゃないかな、と思います。

さすがにプロパンガスでは高すぎますが、都市ガスなら何とか行けそうです。

というわけで、転勤族であるわが家の場合はガスファンヒーターは泣く泣く処分して、ここから石油ファンヒーターの生活が始まりました。

灯油は近くのホームセンターまで車で買いに行っていました。

栃木時代

茨城と同じく石油ファンヒーター生活。

近くにホームセンターがなかったので、車でガソリンスタンドまで行って灯油を購入していました。

東京時代

家賃は会社がある程度負担してくれるのですが、駐車場はすべて自腹。しかも東京ということもあって駐車場がバカ高だったので、車を手放しました。

私はペーパードライバーですし、夫は会社が休みの日に乗るか乗らないか程度。月に2~3回しか車の出番がなかったので、不要と判断したのです(夫は不満たらたらでしたが(汗))

それでも灯油に関してはラッキーなことに、家から2分程度の距離にあるスーパーで購入することができました。

もちろん自分で持ち帰らなければいけないので、大変は大変なのですが、なにせ家まで近かったので、何とかなりました。

同じように赤いポリタンクを手に灯油を買いに行く人が近所にもたくさんいたので、ポリタンクをえっちらおっちら運んでいても恥ずかしくないという状況でもありました。

茨城・栃木時代は、夫の休みを見計らって灯油を買ってきてもらってたので、うっかり見通しを誤ってしまうと、

あぁ~、週末まで灯油がぁぁぁ!

なんてこともあり、灯油の在庫管理がそれなりにストレスでしたが、東京時代は自分でも買えるようになったため、気持ちにかなり余裕が生まれました。

千葉時代1軒目

東京生活の名残りを引きずったまま千葉に引っ越してきたので、少しの間は車のない生活でした。そして冬に突入。

灯油の購入に困ってしまいました。

近所の人にきいてみても、みなさん車で買いに行く方ばかりで、車のないわが家には参考になりません。

当時は今ほどネットが発達していなかったので、検索をかけてみても思うような結果に巡り会えず、最終手段で「mixi」の地元のコミュニティで灯油を配達してくれるところを質問しました。

そこで教えていただいたお米屋さん(なぜかお米屋さんでした)に電話で問い合わせ。

基本的にはお米やそのほかの品物を購入して、宅配している家庭向けのサービスだったらしく、あまりいい顔はされなかったのですが、それでも何とか頼み込んで、灯油を配達してもらうことに成功しました。

それでも、配達をお願いするたびに電話口で「本当に申し訳ないんですが」と平謝りにも近い状態で注文することが重なり(特にお店の奥さんが出た時は、声からして明らかに迷惑そうだったので)このことが今でも灯油の配達をお願いする時のトラウマになっている気がします。

千葉時代2軒目

千葉時代1軒目からほどなくして車を購入をしましたが、千葉時代2軒目でまたしても車なしの生活に。

レンタカーを借りて、20リットルタンク3本分くらい買い込むか?

という案もあったのですが、レンタカー代もそれなりにするので、あまり現実的な方法ではありません。

実際に灯油の配達をお願いするまで

もうね、何かこの見出し分からして、灯油を買うことの大変さを象徴している気がしてきました。

普通、お金を払って何かを配達してもらう場合、たとえばネットスーパーを利用した時なんかだと、商品を「注文した」って言いますよね。

イトーヨーカドーのネットスーパーで食品を注文して届けてもらった。

みたいな言い方。

でも、これが灯油となると無意識のうちに

配達をお願いした

って言ってます。

配達してもらえるだけで、こちらとしては非常に、非常にありがたいです、的な気持ちにじみ出ていますよね(苦笑)

灯油を配達してくれる店を検索

ネットで「灯油配達+〇〇市」で検索をかけました。

検索をかけると、いかにも配達してくれそうなそれっぽい情報が出て来るのですが、いざそのサイトにアクセスしてみると、店から2キロ以内などの条件が記載されていて、わが家は配達区域外。

それでも辛抱強く検索を続けてようやく1件のガソリンスタンドがヒット!

電話で問い合わせをしてみました。

配達までの条件

灯油の配達をお願いしたいんですが……、とまずは超低姿勢で電話スタート。相手先から聞かれたことは以下の通りでした。

◆近いですか?

真っ先に聞かれました。

「〇〇のそばです」

と目印になる建物を答えました。徒歩10分~15分程度の距離なので、1キロ以内だとは思うのですが、相手の声のトーンは微妙。

電話をしながら、もし断られたらどうしようとドキドキしてきます。

◆マンションですか?

「マンションです」

と答えて嫌な予感。

千葉時代1件目の時も「マンションは運ぶのが大変だから、基本的には断っている」と言われた記憶が。

でも、今回は断られることなく、次の質問に移りました。

◆何階ですか?

あまり上の階だとダメということもあるのかもしれません。幸いわが家は、下のほうの階に住んでいたので、ここはクリア。

◆エレベーターはありますか?

「あります、あります」

もう自信をもって、あります!です。

◆灯油はどのくらいの量?

20リットルのポリタンク2本でお願いしました。

もしもダメだったら、3本で交渉してみるつもりでしたが、2本でもオーケーでした。

そして、ここまでの難関(?)をくぐり抜けて、ようやく配達してもらえることになりました。

はぁ~、よかったよぉ~。

まとめ

今回は運良く灯油を配達してくれるガソリンスタンドを見つけられましたが、灯油に頼った暖房生活も、いつかは見直さなくてはいけいな、とうっすら覚悟はしています。

1キロしか離れていないガソリンスタンドですら、なかなか良い返事をもらえないのですから、住んでいる場所によっては、どうしても灯油の配達が無理なこともあるでしょう。

ちっちゃなタンクローリー車みたいな車が灯油の巡回販売をしていたりもしますが、冬場に窓を閉め切っていると、巡回販売の音楽が聞こえず、いつやって来たのかわかりません。

しかもマンションだと下に降りて行く間にいなくなってしまいそうです。

そのせいかどうか、巡回販売の車自体も一戸建てが立ち並んでいる地域ではよく見かけますが、私の住んでいるマンション地域では見かけたことがありません。

灯油を必要としている人は多いと思うのですが、買うまでが大変すぎる……というのが実感です。

ちなみに。

高齢となった叔母夫婦は、食品の買い物には車を使っているのですが、暖房はエアコンしか使っていないとのことでした。

灯油をガソリンスタンドで買ったとしても、駐車場から家まで運ぶのが辛いとのこと。たしかに20リットルのポリタンクともなると、腰を痛めそうな重さです。

北海道、東北、北陸地方などでは、イオンが灯油の宅配サービスをはじめているようですが、はたしてこのサービスが日本全国に広まるのかどうか。

できれば広まって欲しいとは思うものの、その前にエアコンだけの生活に突入しそうな気もします。

何はともあれ。

今年の冬はとりあえず何とかなりそうです。

ではでは。

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